植木屋タケさん

自然に恵まれた幸せな幼少期を過ごしていたが、ある日、鉄棒から落ちて脳天を打つ。以来、少々オカシクなり、「一風変わったヒト」の道を歩み続ける。2001年、高島市へ移住。2013年11月「オーガニック給食推進プロジェクト」始動。2015年3月「ミツバチまもり隊」を設立。農薬使用の減少を目指して忙しくブンブン飛び回り、最近では「植木屋タケさん」ではなく「みつばちタケちゃん」と呼ばることが多い。

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ニホンミツバチの採蜜記録

2010年に製作された映画「ミツバチからのメッセージ」を観てから、わたしの人生は大きく変わりました。まず、ネオニコチノイド系農薬の使用中止を求める運動を始め、そして、ミツバチを守る活動とオーガニック普及のために、いろいろなイベントを企画したりと・・・。ミツバチのことを知れば知るほど、多くの気づきを与えられ、学びを得ました。現代の社会は病んでいます。地球全体の大きな危機に対して、自分にできることは何か?病を治療するには、対症療法ではなく根本療法でなければ、ほんとうの解決には至りません。問題の根っこを探ること、そしてそれを一人でも多くの人に知らせること。答えは一つではありません。与えられるものではなく自分で考え、導き出すこと、自らの意識を変えることで、社会に巣食う病巣の元を取り除くことができると思います。ミツバチは他者を犠牲としない生き物です。花の蜜と花粉を食べ、植物の受粉を助けるミツバチは「共生社会」の象徴として、わたしたちに幸せへの道を教えてくれています。合議制によって民主的に最良の意思決定をし、集団が一個の生命体として行動するミツバチ。人間社会よりも、はるかに長い歴史を持つシステムにわたしたちは学ぶべきでしょう。2015の年7月に、初めて立ち会った採蜜の様子を以下に記しました。長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。>>>>>

食卓から未来を変えよう! ~ 誰にでも今日からできること ~

ワタクシ、本職は植木屋なんですが、いろんなことやってます。 火遊び好きが高じて石窯を作ってピザを焼いたり、そこから「食」の問題に目を向けるようになり、はたまたミツバチを飼おうとして農薬の問題に取り組むようになり・・・。 
他にも、ひとつひとつ書き上げると「このヒトいったいナニモノ?」と思われるような様々な「活動」をしています。 ヨメからは「あんたは止まると死ぬタイプやね~。」などと言われる始末。 
ま、そんなこんなで最近は「食卓から未来を変えよう!」なんてお話を人様の前でするようになりました。 口ベタなんで「もっと他に適任がいるだろうに」と思いながらも頑張っております。 
「食べることは生きること」 「生きることは食べること」 どっちがどっちか分かりませんが、ともかく生きていく上で食べることは欠かせません。(不食の人もいますけど)  食べることで体を作り、家族を作り、社会を作るのです。
 そんなわけで今回は、未来の社会をより良く変えるために「 誰にでも今日からできること 」を3つ、ご提案させていただきます。
 ひとつめ《家庭菜園をやってみよう!》 もはや、安心安全な食べ物は自分で作るしかありません。 「国産は安全」というのは過去のこと。農薬、放射能、添加物もしかり、日本の安全基準は世界と比べて大幅に緩いのです。 
ならば、家庭菜園で簡単に作れるものから始めてみましょう。 土地がなければ、ベランダでプランター栽培もできます。
 自分の手で育ててみると、スーパーで売られている野菜がどれほど不自然なものかということに気づくでしょう。
 そして、少し慣れてきたら、育てた作物からタネを採り、一から苗を育ててみましょう。 なぜなら、市販されているタネ・苗は、ほとんどが一部の企業に独占された不自然なタネだからです。
 利潤優先の社会のあり方を変えるためには、タネ・苗の支配から自由にならなければなりません。 ふたつめ《買い物で意思表示しよう!》 毎日のように行う「買い物」で社会を変えることができます。 というよりは、個人がダイレクトに社会を変革する手段は他に無いと言っても言い過ぎではないかもしれません。
 選挙結果が民意を反映しているとは言い難い現状の中で私たちができること、それが買い物です。 ボイコット(不買運動)は、支持しない企業、生産者の商品を買わないことです。 そして、耳慣れない言葉ですが、「バイコット」という運動があります。 これは支援、応援する商品を積極的に買うことで、その生産者、企業を成長させ、持続させていく取り組みです。
 オーガニックな商品を買うことは、健康や環境に優しいだけでなく、社会を変革する手段であるという意識を強く持つことが大切だと思います。  「買い物は投票」なのです。 みっつめ《手前みそを作ろう!》 家庭菜園と共通していますが、とにかく自分で作れるものは何でも作ってみましょう。 それが安心できて、かつ楽しい暮らし方につながるのです。 しかも、市販のものを買わず、自分で選んだ材料を使うということはボイコットとバイコットを同時に実践することにもなります! 
「手作り食品のススメ」、手始めはお味噌です。 やってみると思ったより簡単で、しかも美味しい。
 ご家庭で、ご近所さんや気の合う仲間と一緒に作れば、なお楽しいですね。 そして、手作り食品の最大の利点は「菌」が生きていることです。
 昨今は社会現象といってもいいほどの「除菌・滅菌・殺菌」の傾向にあり、一般に流通する食品は衛生面を気にするあまりに「死んだ食品」となっています。  生きた菌を体の中に取り入れることで、免疫力を高め、健やかな身体をつくることができます。
 「腸美人」は手作りの発酵食品を食べることから! ぜひとも、チャレンジしてみましょう。 
ということで、最後にお味噌の作り方がよくわかる愉快な動画をご紹介しておきます。 どうぞお楽しみください♪ 【森ゆに-手前みそのうた】

薪ストーブのある暮らし

子どもの頃、我が家には風呂がありませんでした。当時(昭和30年代)は内風呂のある家庭のほうが珍しいぐらいでみな近所の銭湯に通っていたのです。小学3年の頃、親父が自分で庭に離れを増築し、風呂まで作ったのですが、これが薪で沸かす風呂でした。 薪風呂というと「五右衛門風呂」をイメージしがちですが、そうではなくボイラーに薪を放り込むタイプで、 燃料に使う薪は、材木屋から木っ端をもらってきていました。(買ってたのかもしれない?)ともかく、この木っ端を細かく割るのが私の役割であり、風呂を沸かすのも火遊びを兼ねての楽しみだったのです。 浴槽はごく普通のものです。その後、都会では煙突から煙をモクモクと出すことは難しくなり、かつ便利さを求めてガス風呂へと変わってしまいました。 
そんなこともあって、火を焚く暮らしから遠ざかっていた私は、いつしか田舎で気兼ねなく煙を出せる生活に憧れを抱くようになったのです。
 現在は、たまたまですが、幸運にも薪ストーブ付きのログハウス(中古住宅)に移り住んで、7シーズンめの冬を過ごしています。 少年時代を懐かしめるノスタルジックな生活が実現しているわけでありますが、実際に薪ストーブのオーナーとなってみて感じるのは、「やはり大変」 簡単に手に入るようなものは憧れの対象とはならないのです。  仕事柄、薪になる木の入手には、それほど苦労はないものの、薪木を切り、運び、割り、積み・・・。 一年のサイクルが薪ストーブ中心に回り始めたと言っても過言ではないくらいです。
 暖房器具ひとつのために、ずいぶん時間と労力を割かなければなりません。「たかが薪ストーブ、されど薪ストーブ」なのです。 「汗して働くことの喜び」を感じられるのも、薪ストーブのある暮らしの楽しみの一つではありますが・・・。日頃から「汗して働く」職業であったり、経済的にも時間にも余裕のない生活では、なかなか薪作りを楽しむ心のゆとりは生まれてこないものです。 
この労働量を考えると、その分働いて薪を買ったほうがいいのではないか?と考えるのは多くの薪ストーブオーナーのジレンマでしょう。 とはいえ、「田舎暮らし」や「スローライフ」といったものを目指した理由の一つには、労働の対価をお金に換え、そのお金で他人からのサービスを受けるしかないような暮らし方とは違う生き方を求めていたからではなかったのか・・・。 全てを「自給自足」するのは困難ですが、自家菜園で野菜を収穫し、家の修繕は自分で行う。 できるだけお金を使わないことで、お金に支配された生活からの解放に近づけるのです。 何よりも、DIYは楽しい。楽しいことを他人に任せて、お金を払うなんてオカシイのではないでしょうか。文明に頼らないシンプルな暮らし、自然への回帰・・・、薪の炎を眺めながら、そんなことをボンヤリと考えています。 

はじめまして 植木屋タケさんです・雪国マキノの植木屋

雪国マキノの植木屋

「トンネルを抜けると雪国であった。」というのは有名な小説の冒頭の文章ですが、私が住む滋賀県高島市マキノ町は京阪神から車で1時間ちょっとの距離にありながら、北陸型気候のまさに雪国であります。近年は温暖化のせいか、かつてのような積雪量はありませんが、眩く輝く琵琶湖の湖面を眺めながら国道を北へ進み、白髭神社を越えて高島市に入ったとたんに空はどんよりと暗くなり、雪が舞い始めるということは珍しくありません。このギャップが魅力でもあり、生活していく上では厳しいところでもあります。冬はウィンタースポーツ、夏は湖水浴、春は桜、秋は紅葉と四季折々の自然に恵まれた高島市で植木屋を始めたのが17年前の2001年。これから12か月、毎月1回の予定でブログを連載させていただきますが、内容は、マキノの風土と植木屋の仕事から感じた日々の雑感になります。自然から学ぶことは多く、またその土地の歴史から生み出された文化からも強い影響を受けざるを得ません。「植木屋タケさんのぶろぐ」で過去に書いた記事も振り返りながら、今現在感じることを綴っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。