薪ストーブのある暮らし

子どもの頃、我が家には
風呂がありませんでした。
当時(昭和30年代)は
内風呂のある家庭のほうが珍しいぐらいで
みな近所の銭湯に通っていたのです。


小学3年の頃、親父が自分で庭に離れを増築し、
風呂まで作ったのですが、これが薪で沸かす風呂でした。
 薪風呂というと「五右衛門風呂」をイメージしがちですが、
そうではなくボイラーに薪を放り込むタイプで、浴槽はごく普通のものです。

燃料に使う薪は、材木屋から木っ端をもらってきていました。

(買ってたのかもしれない?)

ともかく、この木っ端を細かく割るのが私の役割であり、
風呂を沸かすのも火遊びを兼ねての楽しみだったのです。 



その後、都会では煙突から煙をモクモクと出すことは難しくなり、

かつ便利さを求めてガス風呂へと変わってしまいました。 

そんなこともあって、火を焚く暮らしから遠ざかっていた私は、

いつしか田舎で気兼ねなく煙を出せる生活に憧れを抱くようになったのです。  


現在は、たまたまですが、

幸運にも薪ストーブ付きのログハウス(中古住宅)に移り住んで、

7シーズンめの冬を過ごしています。 

少年時代を懐かしめるノスタルジックな生活が実現しているわけでありますが、

実際に薪ストーブのオーナーとなってみて感じるのは、

「やはり大変」 

簡単に手に入るようなものは憧れの対象とはならないのです。  


仕事柄、薪になる木の入手には、それほど苦労はないものの、

薪木を切り、運び、割り、積み・・・。

 一年のサイクルが薪ストーブ中心に

回り始めたと言っても過言ではないくらいです。  

暖房器具ひとつのために、ずいぶん時間と労力を割かなければなりません。

「たかが薪ストーブ、されど薪ストーブ」なのです。 


「汗して働くことの喜び」を感じられるのも、

薪ストーブのある暮らしの楽しみの一つではありますが・・・。

日頃から「汗して働く」職業であったり、

経済的にも時間にも余裕のない生活では、

なかなか薪作りを楽しむ心のゆとりは生まれてこないものです。 

この労働量を考えると、

その分働いて薪を買ったほうがいいのではないか?

と考えるのは多くの薪ストーブオーナーのジレンマでしょう。


 とはいえ、

「田舎暮らし」や「スローライフ」

といったものを目指した理由の一つには、
労働の対価をお金に換え、
そのお金で他人からのサービスを受けるしかないような
暮らし方とは違う
生き方を求めていたからではなかったのか・・・。


 全てを「自給自足」するのは困難ですが、

自家菜園で野菜を収穫し、

家の修繕は自分で行う。 

できるだけお金を使わないことで、

お金に支配された生活からの解放に近づけるのです。

 何よりも、DIYは楽しい。

楽しいことを他人に任せて、

お金を払うなんてオカシイのではないでしょうか。



文明に頼らないシンプルな暮らし、
自然への回帰・・・、
薪の炎を眺めながら、
そんなことをボンヤリと考えています。 


植木屋タケさん

自然に恵まれた幸せな幼少期を過ごしていたが、ある日、鉄棒から落ちて脳天を打つ。以来、少々オカシクなり、「一風変わったヒト」の道を歩み続ける。2001年、高島市へ移住。2013年11月「オーガニック給食推進プロジェクト」始動。2015年3月「ミツバチまもり隊」を設立。農薬使用の減少を目指して忙しくブンブン飛び回り、最近では「植木屋タケさん」ではなく「みつばちタケちゃん」と呼ばることが多い。

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運営:一般社団法人日本腸美人協会

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