からだを守るヌチグスイ~石垣島薬草の旅~vol.2


vol.1では、石垣島で出会った薬草を紹介しましたが、見るだけでなくやはり食べたいのです。そこで島野菜の料理教室への参加してきました。


|| まるたか農園の「島野菜の料理体験」へ ||

石垣島の市街地から、車で15分にある*まるたか農園*では、畑で育った島野菜や薬草を収穫し、その場で調理して食べられる体験学習農園です。
迎えてくれるのは、高西タマ子さん。薬草の知識、利用法を幅広く教えていただきました。
タマ子さんが畑で育てている島野菜を教えてくれながら、「これを摂ろうか~」「もっと、採って~」と摘み取り、すぐにキッチンで料理します。2品料理を作ると、さらに島野菜や薬草を使ったランチまでついてくるんです。食事をしながら、タマ子さんとのおしゃべりも楽しみの一つです。


ハゼラン(左)とエンサイ(右)を収穫しました。
ハゼラン(シビランやアフリカほうれん草とも呼ばれる)
こちらで見かけるハゼランとは違い、葉が細長く花も1㎝位の大きさがあります。成長したものを切ると脇芽が出て何度も収穫できるそうです。そう聞くと畑やプランターに植えたくなりますね。調理には葉だけを使います。沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れて、しか1分ほど茹でて冷水で冷まします水気を絞りザクザクと切って、お皿に盛り付けごまだれをかけ、仕上げに花を飾ると見た目も可愛らしくなりました。シャクシャクした歯ごたえと、ぬめりのある食感はこちらで食べるハゼランと同じです。同じスベリヒユ科です。



エンサイ(空芯菜)茎をハサミ切って収穫し、葉と茎を分けます。それぞれ食べやすい長さに切って、熱したフライパンに油を入れてスーチカーと呼ばれる豚の塩漬けを炒め、そこに茎、葉の順にを加えて炒めたら塩コショウで味付けし、最後にタマ子さん特製のにんにくのオイル漬けと醤油で味付け、出来上がり。味の濃いエンサイとスーチカーの旨みがたまらない一品でした。1袋200円する空芯菜ですが、石垣島では3~4倍の量が100円で売られていたりします。なんとも羨ましいです。


敷地内にはやもみ、島グワ、オオタニワタリ、ピパーチ、レモングラスなどが植えてあり、素敵な環境に終始うっとりしました。沖縄の薬草についてあれこれ質問したり、九州の薬草との違いをお話したり、いくら時間があっても足りません。「お姉ちゃんには、なんか色々食べさせたくなるさ~。」と、紅芋のお餅までいただきました。おいしい料理とタマ子さんの温かい人柄に、お腹いっぱい胸いっぱいになりました。



+++タマ子さん伝授 薬草のお手当と利用+++

〇熱が出たとき 

すり鉢よもぎの葉と水を少し入れてすり、絞って黒砂糖かはちみつを混ぜたものを飲むと楽になる。


〇風邪を引いたとき 

長命草と豚のレバー、人参、じゃがいもなどを煮て塩・醤油で味付けする。煮るというよりは、煎じて薬効成分をスープに煮出す感覚だそう。滋養強壮のスープに。


〇お米の虫除け 

月桃の実をお茶パックに入れて、お米を保存すると虫除けになるのだそう。


医療に頼る前に、薬草でお手当して家族を守っていたんですね。そういった薬草がすぐ手に入るよう家の周囲に植えているので備えられるのですね。



|| 市街地の薬草料理 ||


石垣島の市街地にも島野菜や薬草を使ったお料理が食べられるお店が沢山あります。
こちらの2件にお邪魔しました。



*あだん亭*


ピパーチの葉のかき揚げ 実は辛味が少しありますが葉はあまり辛味を感じません、香りが一気に広がります。



アダンチャンプル 海辺に生えるパイナップルのような実がなる植物(木)で、葉はアロエのようで刺があります。新芽の根元の芯の部分をあく抜きして食べるそうです。柔らかいタケノコのような食感でした。
こちらでは、ソーミンチャンプル、ゴーヤチャンプル、ラフテーなど定番の沖縄料理から、島野菜の料理までメニューが豊富で、幅広く楽しみたい方にオススメです。




*森の賢者*

長命草のたっぷりの南蛮漬け 南蛮漬けに爽やかな香りがとっても合う


天ぷらの盛り合わせ その日に採れる薬草や島野菜で 
紅芋、ゴーヤ、オオタニワタリ、四角豆など。オオタニワタリは春の新芽をいただきますが、春以外の時期でも新しく出た柔らかい葉であれば葉先を食べられるそうです。


果実酒・薬草酒のラインナップの素晴らしさに感激しました。


こちらのマスターは長野県から移住されたそうで、長野の山菜を食べて育ったのだそう。マスターと薬草トークで盛り上がり、帰りにはお店の前に植えてある薬草の解説をしていただき、「そんなにお好きなら、これを。」と貴重な資料までいただきました。嬉しすぎて、ずっとニヤニヤが止まりませんでした。親切なご主人ともっと、ゆっくりお話したかったです。また、石垣島に来たら必ず行きたいお店です。



石垣島に行くと、気がつかないうちに薬草を食べていたなんてことがありそうです。それほど、身近で手に入りやすい、根付いているということをヒシヒシと感じました。
沖縄のように薬草が食べられる飲食店が、日本中に増えるといいなあ。そして、植物を目で見て触れて、自然との関わりをもち暮らす人が沢山いたらと、そんな未来を作りたい。

あや

フードコーディネーター
管理栄養士、料理教室講師を経て、独立。
食品メーカー、飲食店等のカタログ・広告写真の
料理作成、レシピ考案、料理教室などを中心に活躍。
自然豊かな地で生まれ育ち、幼少の頃から
父とともにみかん作りなどの山仕事をしたり、
母や祖母に料理を仕込んでもらいました。
薬草料理、発酵食品、仕込みものを作る
幸せな時間をお伝えします。

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運営:一般社団法人日本腸美人協会

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