二十四節気「立冬」の頃_お火焚き

11月7日より二十四節気「立冬」です。


冬の気配はどこへやら?

今年、2017年の立冬はぽかぽか陽気となりましたね。


立冬と言えども、紅葉の本番はこれから

存分に晩秋を楽しみましょう。

「立冬」についてのお話は →こちらを




立冬の頃

京都では方々の神社やお寺から火煙が立ちのぼります。


防火訓練ではありません。

その名は

お火焚き



江戸時代からつづく京都で行われる神事です。


奉納された護摩木(火焚串)を、火床に入れ焚き上げ、

秋の収穫に感謝し、

日常のけがれや罪を祓い、心身を清めます。


参拝者は願いごとを書いた火焚串を奉納し

火の持つ霊カによって願いがかなうよう祈ります。



京都では、11月になると

「お火焚きさんの季節やなぁ」

という会話が聞こえ、

和菓子店ではお火焚き饅頭が店頭に並びます。



火炎宝珠の焼印が押されています。


火を焚き上げるのは共通ですが、

神社仏閣によって、

さまざまな特徴と嬉しいご利益があります。

そのいくつかをご紹介


11月8日 伏見稲荷神社

笹に火をつけ、お神酒をそそいで爆竹を鳴らします。


11月9日 花山稲荷神社

お火焚きの火にみかんを投げ入れて焼き、

風邪薬として持ち帰ります。


11月14 日新日吉神宮

火焚串奉納者に、ミカンと、お火焚きまんじゅう、おこしが

お下がりとして配られます。


11月16 ゑびす神社

湯立神楽が奉納され、

火床に入れた焼きみかんがいただけます。

風邪予防になります。


11月20 城南宮

巫女による浦安の舞が奉納されます。


11月22 広隆寺

斎竹(いみだけ)が立てられ、

参拝者が奉納した数万の護摩木が焚かます。


11月23 車折神社

祭典後、参拝者に新米のお粥が振る舞われます


11月23 平岡八幡宮

大福茶、まんじゅう、みかんなどが配られます。





ここで

数あるなかのひとつ

11月22日に行われる

「広隆寺」のお火焚祭をご紹介します。


広隆寺 聖徳太子御火焚祭


11月22日は聖徳太子の月命日。

広隆寺が聖徳太子を偲ぶ、お火焚きの日です。


法要の後

ほら貝を吹く山伏が先導し

薬師堂前に組み上げられた護摩壇へと移ります。



山伏たちは結界内に入ると

護摩壇に火を点ける前に

いくつかの作法を行い、

邪気を祓います。



法弓(ほうきゅう)の儀

護摩壇の東西南北と護摩壇、

そして鬼門の方角に矢を放ちます


作法が終わったあと

住職により

願文(がんもん)が読み上げられ

いよいよ護摩壇に火入れ




厳かな空気に包まれ

参拝者は結界外から

火のつく瞬間を

見守ります。




一瞬のうちに煙が立ち込め




瞬く間に、

煙が天に向かって舞い上がり、

その壮大さに

驚き

ただただ呆然と煙を見つめます。


そこへ

願い事の記された護摩木を

山伏が次々と投げ込んでいくと



屋根まで火柱が上がり

その勢いと迫力に固唾を呑みました。


まるで不動明王の光背の火炎のよう




燃え尽きたあと、結界がほどかれ

参拝者は火の近くまで行くことができ

煙をかぶってご利益をいただきます。




神事のあとは境内をめぐり紅葉を楽しみ

こころやすまるひととき


帰りに

残る火種をみつめ

心にじんわり染み付いた神事の終焉を惜しみました。




ーしあわせの言葉ー

いいものは手に入れなくとも、知ることが大切

kumika kosake

イラストレーター 京都在住
寺旅研究家との出会いをきっかけに、仏像イラスト描きが、生活の一部に。二百体を超える仏像画を執筆。「なぞると心が癒される写仏本」が好評を博し、「仏像ぬり絵」など4冊の写仏用のイラストを制作。家族の病をきっかけに、病を治すには、食事と生活環境の改善が大切だと知り、ナチュラルな素材でからだが喜ぶ料理を楽しんでいます。

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運営:一般社団法人日本腸美人協会

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