岩波書店「せかいのどうわシリーズ」の中の1冊をご紹介
「はじめてのおてつだい」
作:ジャネット・マクネイル
本には二つのお話しが載っています。
一つめは…。
「メアリーとかさの木よう日」
さし絵:キャロライン・ダイナン
木曜日には、エミリー大おばさんの家で夕ご飯を食べるメアリー。
ところが、ある木曜日、大おばさんは風邪をひいてしまい、
用事が出来なくなっていたのです。
大おばさんのために、おかいものに出かける小さな女の子メアリー。
はりきってはみたものの、雨が降り出してきます。
大おばさんがメアリーに持たせてくれた「かさ」
この「かさ」
ちょっと変わっているんです。
メアリーと「あひるの頭の柄がついた変なかさ」の珍道中が、楽しい。
ちょっと不思議でゆかいなお話しです。
二つめのお話しは…。
「ちいさいおてつだいさん」
さし絵:ジェイン・ペイトン
毎日つまらないことで口げんかしている「おとなりさん」のハンブルおじいさんとハンブルおばあさん。
彼らの事が、なぜか気になる少女マッジが主人公です。
あるテレビ番組がきっかけで、世の中のために働きたいと思ったマッジ。
まずは、この気になるお年寄り夫婦のために、
何かお手伝いしたいと、隣のドアをたたくのです。
急に押しかけて、お手伝いしたいというマッジ。
ちょっと気難しそうなおばあさん。
お年寄りと少女の交流を描いた物語は、読んでいてちょっとドキドキ!
お手伝いしたいという気持ちが空回りして、失敗してしまうマッジなんです。
どうなるのかなあ~、と読み進めていく手が止まりません。
最後には、あたたかい気持ちで読み終えることができました。
ふたつのお話しを書いたのは、イギリスの作家ジャネット・マクネイル。
さし絵はそれぞれ違う人が描いていて、物語の雰囲気にぴったりです。
------ 『しあわせのことば』------ ハンブルおばあさんのセリフから…。
0コメント