もしも、『ことば』に「かたち」や「色」があったら、どんなだろう?
そんなことを思いながら、ページをめくっていく絵本の紹介です。
普段なにげなく発している『ことば』
この絵本では『ことば』が、さまざまな「かたち」や「色」で表現されています。
例えば…。
美しいけれどトゲのあるバラのようなことば。
ありふれているけれど、うれしいシロツメクサのようなことば。
きっぱりした声ならオレンジ色の花。
静かな声なら青い花。
でも、『ことば』は、時には誰かを傷つけてしまうこともある。
とがった釘のようなことばが目に見えたら、どんなだろう。
ちょっと怖い。
もしも、『ことば』が目に見えたら、ことばの使い方をもっと考えるかもしれない。
シャボン玉のように、毎日消えていく話しことば。
だけど、心には「かたち」として、ちゃんと残っていく。
自分が発する『ことば』は、どんな「かたち」や「いろ」をしているんだろう。
そんなことを想像しながら読んでみるのも楽しい絵本です。
<しあわせのことば>
たいせつなひとに、はなのようなことばをとどけることができるように。
「ことばのかたち」 作:おーなり由子
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